ダンスミュージックが夜通し鳴り響く路地で、友人や見知らぬ人たちが窒息死していく様子を見ていた――。韓国・ソウルの繁華街でハロウィーンを前に集まった多数の人が倒れ、少なくとも153人が死亡した事故の生存者たちは、恐怖の瞬間をBBCに語った。 「後ろから人に押され始めました。まるで波のようで、どうすることもできませんでした」と、現場にいたヌヒル・アハメドさん(32)は事故翌日の30日、BBCの取材に応じた。 「昨夜は眠れませんでした。目の前で人が死んでいく様子が、今も目に浮かびます」 アハメドさんはソウルの繁華街、梨泰院(イテウォン)で29日夜、押し寄せる人の波に巻き込まれた。誰も、誰かを助けられるような状況ではなかったという。自分自身も、ほかの人も。 ソーシャルメディアでは、当時の様子を捉えた痛ましい動画が拡散されている。アハメドさんも、自分の衝撃的な体験をインスタグラムで共有した。 動画で