インタビュー Interview 写真を撮ることは、自分の外にあるものを引き受けるということ 5つのシリーズからなる今回の展覧会のコンセプトについて、鈴木理策氏にうかがいました。 2015年6月16日[火] 東京オペラシティ アートギャラリーにて 今展で鈴木さんは《海と山のあいだ》、《SAKURA》、《White》、《Étude》、《水鏡》と、5つのシリーズを発表されますが、全体を貫くテーマについてお聞かせいただけますか。 人はたいてい写真に写っている対象が何かわかると、見るのをやめてしまいます。無意識のうちに写っている内容を言葉に置き換えて、たとえば「熊野の風景だ」「桜だ」「雪だ」という具合に対象を認識したとたん、それ以上見ようとはしません。でも見るという行為は、ゆらぎを含んだ動的なものであるはずです。そこで私は「○○の写真」ではなく、「見えていること」そのものを提示したいと考えました。
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