11月9日、「こぐまちゃんえほん」シリーズ生みの親の一人で、こぐま社創設にも関わられた、もりひさし(本名 森久保仙太郎)先生が亡くなられました。7月に101歳のお誕生日を迎えられ、前日までご自宅でお元気に過ごされていたそうです。 「こぐまちゃんえほん」は、表紙には、画家の若山憲先生のお名前しかありませんが、じつは奥付に表示されているように、劇作家の和田義臣先生、歌人で文学者のもりひさし先生、そして、小社創設者の編集者佐藤英和が4人でグループ制作したシリーズです。もり先生がテーマ(お話の種)を出し、和田先生がドラマ展開を考えて、若山先生がたくさんの絵コンテを描かれます。ときには絵本の何倍もの絵コンテが並べられ、どうしたらおもしろくなるか検討して、規定のページ数まで減らしていったとか。 さて、それからが、もり先生の腕の見せどころ。壁に並べた絵を見ているみんなの前で、考えてきた文の案を読み上げる