凄腕しごとにんアドビシステムズ チーフタイプデザイナー 西塚涼子さん(47) 商品のパッケージや広告などを制作するクリエーターたちにとって、文字を載せるとき、どんなフォント(書体)を使うかはこだわるポイントの一つだ。デジタルの表現分野でよく使われるソフト「イラストレーター」「フォトショップ」を提供している米アドビの日本法人で、フォントづくりを担当する。 「筆の質感」がにじむ明朝体のデザインに定評がある。 フォントづくりは、実際に筆で書くことから始めることも。ひらがなは特にそうだ。意識するのは太さの強弱だ。線の書き出しは大きく太く、途中は力を抜いて細めにし、最後にまた力を入れて止めるイメージ。同じ文字を10個ほど繰り返し書く。じっくり見くらべ、気に入ったものを選び、パソコンに取り込む。あとは画面のうえで、大きくしたり縮めたりしながら、細かな修正を加えていく。 筆でまず書くのは「目と手をしっか
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