特集「メルカリ上場」の他の記事を読む 永続的な「所有」から、一時的な「利用」へ――。メルカリは、日本人の消費スタイルそのものに変化をもたらしている。同社が今年3月に行ったアンケート調査によれば、中古品を購入・使用することに抵抗を感じるかという質問に対し、20代男女の過半数が「まったく感じない」「あまり感じない」と回答。衣料品や小物はもちろん、化粧品のような消耗品でも“新品志向”は薄れつつあることがわかった。 「購入前に再販価格を調べるようになった」「タグや付属品を保存しておくようになった」「売るときのことを考え大切に扱うようになった」。フリマアプリの利用者の声からは、具体的な行動変化も見て取れる。また、「売ることを前提に、少し値の張るブランドにも手を出すようになった」と、新品市場にプラスに働くような傾向も出てきている。 「これまでは、まずメルカリ自体を認知してもらい、ダウンロードにつなげる