具体的な目標もなく”なんとなく転職すればいいことがあるんじゃないか?”と思っている人に対して一番刺さるのが、「市場価値」というマジックワードを絡めた『年収上がるよ』攻撃です。 しかし残念ながら、そんなうまい話はありません。 ちなみに、私がここでいう「年収」とは「年収レンジ」と捉えていただくとしっくりくるはず。 たしかに、年収550万の若手に対して、同じ職種で年収630万でぜひ!というレベルの話はそこかしこに転がっています。 身を置く業界や在籍企業のフェーズ、人事制度の考え方によって差はありますが、年収で数十万から百万前後の話であれば、はっきりいって2〜3年で吸収できるレベルですし、仮に業績連動性が高い仕組みであれば、もう提示額なんてあってないようなものです。 ようするに、このレベルの年収上乗せが主な転職動機だとすると、落とし穴に片足を突っ込んでいる可能性が高い。 私が長く採用や育成をはじめ