五輪最終予選は6試合中5試合で先発。サイドバックとして存在感を発揮し、イラン戦では値千金のアシストを決めた。 まずこのコラムを書く前に一言添えておきたい。今回のコラムのテーマは、明治大学3年の室屋成のFC東京入りが、大学卒業を待たずして決まったことについての、筆者の考察であった。しかし、将来のサッカー界に一石を投じる移籍を果たした室屋本人が、FC東京の宮崎キャンプ中に左第5中足骨骨折という怪我を負い、先日、手術を施した。 AFC U-23選手権で活躍し、リオ五輪出場権獲得に重要な役割を果たした彼だったが、復帰には3カ月ほど要する見込みで、8月のリオ五輪に間に合うかどうか、そして枠が予選時の23人から18人へと減員される中で、負傷明けの彼が選ばれるかどうか。非常に微妙なところだ。 本人にとってはいきなり躓いてしまった形になったが、彼が決断したこと、彼の所属する明治大学が決断をしたことは、日本