『週刊ダイヤモンド』(5月25日特大号)の特集「経済ニュースを疑え!」が話題を呼んでいる。マスコミ関係者の間では公然の秘密とされてきた「日経ファースト」「日経のリーク依存体質」に初めて正面から斬り込んだからだ。 日経ファーストとは、企業が日本経済新聞に「新製品開発」「提携」などの情報を意図的に漏らし(リーク)、いかに企業側に都合よく書かせるかのメソッドだ。ジャーナリズム本来のあり方とは程遠いものであり、しかも報道は株価に影響するため、批判が多い。最近では「川重・三井造船 統合交渉」(4月22日付朝刊)という報道がそれではないかと疑われている。 本特集では、日経へのリークから紙面化までの具体的なスケジュールがマニュアル化されていることを、大手総合商社の広報担当者が赤裸々に明かしている。 〈特ダネは記者ではなく、企業の広報が作るもの――〉 さらに、日経の「スクープ」がいかに出来レースで作られて