非特異的腰痛と特異的腰痛 非特異的腰痛は、「原因がよくわからない」ものの「心配する異常や病気 のない」「危険ではない」腰痛といい換えてもよいでしょう。信号でいえば、”青信号”の腰痛です。いわゆるぎっくり腰(腰椎捻挫)や変形性腰椎症な ども、画像検査で「ここが原因!」と 特定することが難しく、非特異的腰痛 に入ります。 これに対して特異的腰痛は、診察や 画像診断で原因が特定できる腰痛です。 坐骨神経痛を伴う椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、〝赤信号〞の腰痛と もいわれる感染性脊椎炎や脊椎腫瘍など整形外科の病気のほか循環器科、泌尿器科、婦人科などのさまざまな病気が原因で起こる場合もあります。 椎間板の髄核のずれと心理的ストレスが関係 非特異的腰痛は、腰への負担が引き金となって起こる(病気というほどではない)脊椎の不具合と、心理的ストレスが関係する脳機能の不具合の2つの要因で起きると考えられます