工場に“萌(も)える”マニアが急増している。なかでも、無数のパイプが複雑に配管された化学プラントは、その究極の機能美から最高の鑑賞対象と位置付けられている。大半のプラントが24時間操業のため、夜間はライトアップされ、その姿は近未来の都市やカオス(混沌)を想像させる。プラントの夜景を眺めることができる場所が隠れたデートスポットになり、写真集も発売されるなど、ちょっとした“工場ブーム”だ。 化学プラントの場合、危険物なども取り扱っているため、学校の社会見学などを除けば、一般の人に開放している工場はほとんどない。化学メーカーが積極的に展開している海外プラントも、なかなか目に触れる機会はない。マニア必見の化学プラントを一挙公開する。