複数の人がお薦めしたい本を持ち寄り、評価し合う「知的書評合戦ビブリオバトル」。3年前、京都大学の研究室で始まったこの取り組みが東京、大阪、名古屋などへと広がりつつある。8日には大阪市中央区の紀伊國屋書店本町店を会場に公開で行われる。 ビブリオバトルの参加者は、本を推薦する紹介者(プレゼンター)と聴講者(オブザーバー)で構成される。ルールは、まず4人程度のプレゼンターが推薦本についてそれぞれ5分で説明し、その後、全員で各本について議論。最後に、どの本が一番読みたくなったかを多数決で決める。 立命館大学情報理工学部准教授の谷口忠大さんが3年前、当時特別研究員として在籍した京都大学の研究室で、輪読や論文紹介といった研究室の勉強会運営をもっと面白くできないかと思い、考案した。谷口さんは「人に紹介されるとその本を読みたくなる。友達の本棚をのぞくような感覚もある。ゲーム的な面白さがあるコミュニケー