環境への取り組みが評価され、EUから「2011年EU環境首都」に選ばれたドイツ・ハンブルク。ドイツの北部に位置するハンブルクは、なぜ環境政策に力を入れているのか。その背景には商工会議所などの存在が欠かせないようだ。 ハンブルク市は、2003年3月からハンブルク商工会議所をまとめ役として地元の環境優良企業と「環境パートナーシップ(Umweltpartnerschaft)」の協定を結んでいる。 このパートナーシップの目的は以下の通りだ。 ハンブルク市の環境向上 持続可能な省資源型経済成長の実現 エコ的な技術開発によるハンブルク経済の最適化 市と地元企業が連携し経済発展と環境保全の両立を目指すこのパートナーシップは、ハンブルクが2011年EU環境首都に選ばれた際にも高く評価された。ここでは、システムの要となる商工会議所の役割を通してハンブルク環境パートナーシップを読み解いてみたい。 →低炭素社会