ブックマーク / eight8eight-888.hatenablog.com (732)

  • 斜め掛け鞄。 - うちのふうふとエイトのこと。

    晴れの日でも、或いは晴れの日だからこそ、出掛けるときは両手が自由に使える方が良いのです。ちと前から頸椎症なぞ謂う輩が首に棲み着いてからは、層一層転ばないように用心を致しておりますし、加うるに萬にひとつ意想外に平衡を失った軀を支える要に逼られるやも識れません。ために、両手が利く斜め掛けの鞄が重宝なのです。 財布を意味する西班牙語「カルテーラ」と、羅甸語の小銭「クルメーナ」を組み合わせて「カルクル」。昨日購った鞄の銘です。何だか春らしく軽快な語調で好もしい。持ってみると當に軽くて、ころりとしたさまも宜しい。一目で気に入りました。 意匠に無駄がなく簡潔で、澁で鞣した革の手触りも愉しい。中に入れる財布も軽くならないお手頃な値付けの佳品と、悦に入るばかり。 小さめの折り畳み傘と長財布、小銭入れに携帯電話を雜に把ねても「ころり」のさまを崩さずに造作のひとつもない構えは優れた仕事の証左。良い購い物をし

    斜め掛け鞄。 - うちのふうふとエイトのこと。
  • 次百神にはなれなくても 其の肆。 - うちのふうふとエイトのこと。

    1894年と謂いますから、遡ること略130年。英国の北東部で生まれたバブアー。高い耐久力と防寒性、防水能力を備えた油を染み込ませた綿生地で有名ですが、最近ではより気軽に羽織れるポリアミド系合成繊維のものもあります。英国王室御用達の認定証明を3つ総て授与されている、折り紙付のお墨付きを貰い太鼓判を押された銘品だけに、多方面から別註物が出ています。 此のトランスポートもそうですが、袖裏がなく腕廻りがまごつかないのが好もしい。着丈が短く軽やかなので、春先には活躍してくれそうです。 春よ、早く來い。そして參台目も。 ランキング参加中雑談

    次百神にはなれなくても 其の肆。 - うちのふうふとエイトのこと。
  • 時の守人、番外篇 參台目は日本の魂。 - うちのふうふとエイトのこと。

    好い加減にお披露目でもせねばと気を急かしている一方で、未だ陋居の車庫を潜るにも至らない參台目。とは謂え、納車から弐週間を経てたに過ぎず腹を据えて俟たねばならないのでしょう。 秒時計と時計が並んでいる雰囲気が好もしく購いました。ラリータイマー、と謂うのでしょうか。使い方も良く理会しておりませんし、用に充てる機会もまずないと思います。抑、參台目はラリーなぞとは縁遠い車です。而して手巻きの此れ等が実用的でないのも承知の上ですが、黒が基調の弐座からなる車内に、鈍色に照らされる弐台の時計が置かれているさまは何とはなしに悪くはないと思っています。 車も時計も油が切れないように手を入れながら、気が付くと時間を重ねている。そんな向き合い方が出来れば好いと思っています。 文字盤の字体が揃っていないのも、冩眞の焦点が暈けているのも古い者がやることですから、どうぞご容赦下さいませ。 ランキング参加中雑談

    時の守人、番外篇 參台目は日本の魂。 - うちのふうふとエイトのこと。
  • 世界にひとつだけの。 - うちのふうふとエイトのこと。

    聖バレンタインの日に貰った猪口令糖。勿論おくさんから。有難く戴きます。 甘いものをべると気分が高揚しますが、温暖化や原木の病気を起こりとして、カカオの価格は昂騰を續けているそうですね。まあ、来年以降もだんなが貰う猪口令糖はひとつだけですから、家計に及ぶ影響は限定的とは思いますが、そろそろ諸諸落ち着いて欲しいものです。 ランキング参加中雑談

    世界にひとつだけの。 - うちのふうふとエイトのこと。
  • 天地無用。 - うちのふうふとエイトのこと。

    一見しますと胴締に吊り下げる鍵掛けのようですが、そうではありません。 手袋を吊る為の物です。BUCOと謂う亜米利加の地椎来都(はいデトロイトですね。漢字で表記したところで何の意味もありませんね)に緒を発する自動二輪に係る装飾品銘柄です。もとい、だそうです。 現在は日の「The REAL McCOY’S」が商標を復刻した、と此れ亦た借り物の智識ですが。 さりとて自動二輪の手袋となれば、相応に厚みを備えているでしょうから、収まりを付けるには一工夫凝らさねばなりますまいか。まあ、だんなが懸念する様なことは隅から隅まで計算が尽くされているのでしょう。屹度経年に添って気心知れていくのでしょうね。當は參双目の手袋も誂えたかったのですが、手は暖かくても懐が寒くては気の毒なことですから。さあ、明日も頑張らねば。 ランキング参加中雑談

    天地無用。 - うちのふうふとエイトのこと。
  • 續報 參台目は日本の魂。 - うちのふうふとエイトのこと。

    こう謂う細身で抜き身の結構を持つ車の鍵を手にするのは久し振りです。 今どきの車には鍵穴がありません。ために、當然鍵も存在しないし、内燃機を起こすに捻ることもない。當に懐かしいと謂うに余り在る此の感覚を取り戻す。嬉しいことです。 其の様に純粋な結構である鍵の頭に飾りを付けたり、持ち重りが良いからと鍵掛けを繋いだりとしてしまうのは、野暮天ですねえ。 鍵は手許にありますが、肝心の体は參拾弐年分の垢落としやお色直しで暫くは養生する次第。次に会えるのは何時になるやら。 而して全く續報の務めを果たさぬ記事となってしまいました。鍵の穴から天を覗くとはこのこと。締まらない咄で申し開きのしようも御座いません。 ランキング参加中雑談

    續報 參台目は日本の魂。 - うちのふうふとエイトのこと。
  • 呪物にあらず。 - うちのふうふとエイトのこと。

    手遊びに襯衣の意匠などを起こしてみました。エイトの其れと同じく、エクセルで図形を組み合わせただけですが。何とは無しに「長を履いた豚」が思い浮かび、BooDoo_Bootyなぞと命名。呪いではありませんよ。彼方様はvoodooですから。意味も無し。ブードゥー・ブーティー。語感が好ましい哉、と思っただけです。

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  • 展墓。 - うちのふうふとエイトのこと。

    3年目の祥月命日に。 花の色は届いていますか。 ランキング参加中雑談

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  • 告知 參台目は日本の魂。 - うちのふうふとエイトのこと。

    続報を俟て。 もとい、俟ってください。 ランキング参加中雑談

    告知 參台目は日本の魂。 - うちのふうふとエイトのこと。
  • 次百神にはなれなくても 其の參。 - うちのふうふとエイトのこと。

    第二次世界大戦に參戦していた亜米利加は、當時の民生品に使われる素材や製造法に物資統制を掛けていました。ために、此の上着も其の難を免れず、左胸の物入れに垂れ蓋が付いておらず、前身頃の釦も4つしかありません。なぞ謂う蘊蓄は勿論借り物ですけれど。 裏地の毛布が思いの外暖かく、今時期の寒空でも「界王拳10倍だあぁー」位の気合いがあれば大丈夫。だんなはミートテック標準装備ですし。 而してこの手の物は沼が深くて困りもの。次は第二形態(セカンドタイプとも謂います)も、とかカバーオールって良いなあ、なぞ妄想は元気玉のように膨らむばかり。 「お前たちの探しているものはWAREHOUSEにある」。蓋し名言なり。 ランキング参加中雑談

    次百神にはなれなくても 其の參。 - うちのふうふとエイトのこと。
  • 洗髪始めと調髪始め。 - うちのふうふとエイトのこと。

    12月13日は過ぎた年のこととなり、事八日もはや通り去り事始めなぞ、今更ではありますがエイトは今年お初のトリミング。 まあ、時機は逸したとて今年初には変わりなし。すっきりさっぱりしてご機嫌だね、エイト。開いたはずの鏡が映っているのもご愛敬とご勘弁願います。 ランキング参加中ペット ランキング参加中雑談

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  • 泣きて七草。 - うちのふうふとエイトのこと。

    年が明けたと思ったら、早いものでもう七草の頃となりました。どうか時よ焦らずに、あまり急いて経ててくれるな。 料る七草の湯気に手を合わせ  拙句 ランキング参加中雑談

    泣きて七草。 - うちのふうふとエイトのこと。
  • 次百神にはなれなくても 其の弍。 - うちのふうふとエイトのこと。

    布帛製飛行服の王、TYPE MA-1。はや40年もの昔、當時高校生だっただんなは「渋カジ」なぞ謂う惹句に踊らされ、赤ラベルのヘインズにリーバイス501ではなくLee201を履いて「MA-1タイプ」と差し詰め近間にある洋品店に吊るしてあったMA-1擬きの上衣を羽織るのが一張羅でした。皆さんお召しのアルファインダストリー謹製のやつはお銭が張りますし、売れ行きの足が速くて、ちと出足に躓いただんなの手には届きませんでした。まあ民生品ですから物の飛行服って訳ではないんでしょうが、上等品の三タグが見えるように畳んで脱ぐ輩が居たりして、肩身の狭い思いをしたもんです。MA-1は狭い操縦席でも動き易いように、肩身は広めなんですけれども。 爾して此方。おっとドッコイ、もといトイズマッコイが“ALBERTTURNER”社の実名ラベルを冠した「MIL-J-8279A」の完全復刻版、とお詳しい方の記事から寸借。

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  • 2024年大つごもり。 - うちのふうふとエイトのこと。

    2021年の12月に始めた拙ブログも、3年を経てました。偏に皆様のおかげです。當にありがとうございます。 2024年の其れも9月以降は格別に色色なことがありました。生活環境も変わり、日乗の調子も高くなり低くなり。ブログの更新も不定期となり、只でさえくだくだしいものが層一層隅に置けるようになりました。 それでもブログにスターを戴き、或いはブックマークして下すったり、また新たに読者様の帳付けをお受けしたりと、感謝に堪えません。 よろしければ、来年も「うちのふうふとエイトのこと」にお付き合い戴けたら幸いです。それでは、どうぞよいお年をお迎えください。 ランキング参加中雑談 ランキング参加中ペット

    2024年大つごもり。 - うちのふうふとエイトのこと。
  • 謹賀。 - うちのふうふとエイトのこと。

    新しい年が明けました。皆様、今年もよろしくお願い申し上げます。幸多き一年となりますように。 ん、なんだいエイト。 ーふむ。だんなはあまり慾を掻かないようにな。 そうだね。良いこともそうでないことも50-50(フィフテイ・フィフテイ)なら最高だよね。 ランキング参加中雑談 ランキング参加中ペット

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  • 聖なる夜に。 - うちのふうふとエイトのこと。

    みなさまに素敵な贈り物が届きますように。 メリークリスマス。 ランキング参加中雑談 ランキング参加中ペット

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  • 次百神にはなれなくても 其の壱。 - うちのふうふとエイトのこと。

    次は百年。一年足りない九十九年の次百(つつも)が転化転訛して九十九(つくも)になり、長い年月を経てた道具は精霊を得て付喪神になると謂われています。道具も長く使っていれば霊性を持つのだから大切にしましょうね、との教えなのでしょうか。而して付喪神は人を誑かすらしい。大切にした挙句に狐狸変化を尽くされるのでは、ちいと割に合わないのでは在りますまいか。 當に久方振りに長を購いました。レッドウイングのスタイルナンバー8133です。 お値段略四萬圓。清水の舞台で欄干を蹴鞠をしながら一往復するくらい勇気を振り絞って財布尻を叩きました。ト○ッカーズやジョン○ブに比べれば安いもの、なぞ口が臭くても、もとい口が腐っても申しませんが、拾年弐拾年と履き込めると思えば、軽くなった財布が起こりの心痛も幾分かは和らぐと信じたい。 とまれかくまれ、レッドウイングは実用品ですから、其の名に違わぬように日日用立てていくこ

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  • 遅かりし藝術の秋。 - うちのふうふとエイトのこと。

    バスクベレーを仏蘭西式にかづき着て、藝術に目覚めたとて束の間、今年も一月を残すばかりとなりました。早いものだね、エイト。 今年はあと幾つ良いことがあるでしょうか。 誂の手袋届く春を俟ち   拙句 ランキング参加中雑談 ランキング参加中ペット

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  • 寫眞は撮る者の魂も奪う。 - うちのふうふとエイトのこと。

    に寫眞の技術が伝わったのは江戸幕府末期と謂われています。当時の人人は寫眞を撮られると魄を抜かれると信じていたようですが、まあ二分位も凝と動かずに瞬きも欠伸も出来ないとなれば、間も歯も毛も垢も灰汁も毒気も伝家の宝刀も生き馬の目も抜けちまいます。魂魄だけで済むなら目っけ物です。 三人並んで寫眞に収まると、真ん中の人は寿命が縮まる、なぞ謂うのも迷信の繋累なのでしょうか。だんなは寫眞寫りも悪くて、もとの不細工が層一層情け無いことになりますし、真ん中なんて座りが宜しくないったら此の上ない。寫眞も真ん中も、どちらも板につきません。其の分幾らかは息の根が長引いているのかしらん。 さて、先日馳せ参じた伊太利亜車と仏蘭西車の催し。新旧交交のアルファロメオが並んでおりました。何れの個体も美しく、アルフィスティの末席を汚す身としては興趣滾滾、冩眞も端から恥も外聞も無く撮影しようかとも思いましたが。 写真家ユ

    寫眞は撮る者の魂も奪う。 - うちのふうふとエイトのこと。
  • 紅白解禁。 - うちのふうふとエイトのこと。

    昨日はボジョレー・ヌーヴォの解禁日でしたね。ふうふにとっては父の月命日でもありました。 ボージョレ・ヌーヴォが正式に仏蘭西政府に販売を認められたのは、1951年だそうです。紅白歌合戦が始まったのと同じ年ですな。ために、いでいでめでたしや、紅白新酒合戦とまゐらん。 先攻は紅組。ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー キュヴェ・スペシャルを戴きます。永く三つ星を戴いた仏蘭西の料理店、タイユヴァンの葡萄酒一覧にも載っているとかいないとか。知らんけど。 續いて白組は、ヴィニュロン・デ・テール・セクレット マコン・ヴィラージュ ヌーヴォ。名前の長さでは此方の勝ちか。 美味しく戴きました。いずれも傑作。ご馳走様でした。 ボジョレーかボージョレか悩む赤と白 拙句 ランキング参加中雑談

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