コマツはインドネシアで農業用ブルドーザーを拡販する。同国の自社工場内に運転トレーニング施設を設置済み。インドネシアはコメを輸入に頼っているが、食料安全保障への関心が世界レベルで強まる中、自給自足体制を目指して新田開発を進めている。「地面が軟らかいため、トラクターより接地圧の低いブルドーザーが有利」(小川啓之コマツ社長)とみて、政府当局の動きなどもにらみつつ普及を図る。 コマツの農業用ブルドーザーは低い接地圧と、全球測位衛星システム(GNSS)通信技術を生かして、短期間で均平な圃場を整備できる。水田のような田植えはせず、鳥害や病害予防のために鉄などを表面にコーティングした種籾を直まきする。田植え作業や、田植え用の苗を育てる作業などが不要なため大幅に省力化でき、低コスト化にもつながる。ただ、直まき法は田の均平化が必須条件になるため、情報通信技術(ICT)によるコマツの高精度施工の強みを活用する
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