Excelの数式を使いこなす上での必須知識が、「相対参照」と「絶対参照」だ。これらは、データの参照形式(参照先の指定方法)を示している。参照形式をきちんと習得できるどうかは、Excelを自在に使いこなすための試金石の1つといえる。 数式をコピー・アンド・ペーストする際、参照形式が誤っていると、正しい結果が表示されないからだ。 数式活用の基本の「き」 Excelで数式を入力する際、冒頭には「=」を付ける。例えばA1セルに「=10+10」と入力すれば、「20」が返る。四則演算の減は「-」、乗は「*」、除は「/」を用いる。 ただしExcelでは、数式に直接数値を入力することはあまりしない。通常はセル参照を使用して、セルに入力してある値を計算に用いる。下図はその一例で、D2セルでは「=B2*C2」とセル参照して数式を入力した。単価を示すB2セルの「¥4,800」に、数量であるC2セルの「3」を掛け