2024年6月にKADOKAWAグループへのランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃が話題になるなど、企業における個人情報の漏えい・紛失事故は年々増え続けています。2023年に上場企業とその子会社が公表した個人情報の漏えい・紛失事故は、前年比6.0%増の175件。事故件数は2012年以降の12年間で、3年連続で最多を更新しました。また大型の事故が相次ぎ、漏えいした個人情報は前年の約7倍の4,090万8,718人分と事故の規模も大きくなってきています。 近年の事故の原因は、従業員が不正に個人情報を持ち出して流出させる「ガバナンス」が焦点になるものや、深刻化する「ランサムウェア」によるウイルス感染・不正アクセスによるものなど様々です。 このような大規模情報漏えいは対岸の火事ではなく、いつどの企業にも起こり得る可能性があり、企業にはこれら多様な原因によって発生する情報漏えいリスクへの対策が強く求