▼金沢西病院など 全国で攻撃多発 金沢市の金沢西病院がサイバー攻撃を受け、三週間余りが経過した。現在も電子カルテが一部閲覧できない状態が続き、全面復旧は年を越す見込みだ。医療機関を狙った「サイバーテロ」は全国で多発している。専門家は「人命に関わる問題。対策を怠れば病歴などプライバシーに直結する情報も流出しかねない」と、本格的な対策をするように警鐘を鳴らす。(西浦梓司) 「カルテが開けない」。今月三日の午後十時ごろ、当直に入っていた菊地勤院長がパソコンを操作していて異変に気付いた。専門業者に連絡し、翌日になって院内で使っているパソコンに不正アクセスがあったことが判明した。