2011年03月03日20:38 カテゴリPCB関連ニュース PCBへの耐性を獲得した魚 もうＨＰなんかでご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、面白かったので、自分のブログに掲載しました。 【ナショナルジオグラッフィックニュースの2011年2月22日より一部抜粋】 アメリカ、ニューヨーク州を流れるハドソン川の底に生息する魚が、ポリ塩化ビフェニル（PCB）の毒性から身を守る遺伝子を生み出した。 タラの仲間トムコッド（学名：Microgadus tomcod）は、現在使用が禁止されている工業用化学物質PCBの汚染で有名なハドソン川でも暮らすことができる。また、世界中の生物と比べても進化のペースが際立って速いという。 全長25センチ程度のトムコッドはPCBにさらされながらも繁栄している。しかも、肝臓から検出されるPCBの値は自然界で例がないほど高い。だが、大部分の魚にとって致死量の環境下で

2011年03月02日11:55 カテゴリPCBの処理施設 微量PCB廃棄物の処理施設 微量PCBの処分可能な大臣認可を受けた施設が増えてきています。 今日はそのまとめとして、現在処理が可能な施設とその詳細についてご案内したいと思います。 【愛媛県産業廃棄物処理センター】 （受入対象） 微量PCB絶縁油、紙、木くず、コンデンサ（25kg以下に限る） （費用） 微量PCB絶縁油　110,000円位/kl コンデンサ、木くず、紙　15,000円位/ケース 【光和精鉱㈱　福岡県】 （受入対象） 微量PCB絶縁油、各種微量PCB含有電気機器（1トン未満に限る） （費用） 現在の所不明です （備考） 平成23年は試験運転を実施し、一部の大手輸送企業のみ搬入可能。 来年より本格的に稼働するようです。 ※担当者に直接お伺いしました。 【クレハ環境㈱　福島県】 （受入対象） 微量PCB絶縁油 （費用） 現

2011年03月01日12:27 カテゴリPCB廃棄物に関する各事業者のケース PCB廃棄物誤廃棄事例(四国電力) 四国電力は２７日、伊方原発（愛媛県伊方町）で２００８年に実施した予備部品検査で、微量のポリ塩化ビフェニル（ＰＣＢ）を含んだ電気絶縁油が付着した紙ぞうきんを誤って破棄していたと発表した。付着した絶縁油は約０・１リットル、ＰＣＢの含有量は約０・４ミリグラムとみられ、「環境への影響はない」としている。 四電によると、この絶縁油は、予備部品の劣化を防ぐ目的で部品と一緒に容器に入れて保管している。昨年１１月の検査で同絶縁油から微量のＰＣＢを検出したため、予備部品の点検履歴を確認したところ、同紙ぞうきんを破棄していた事実が判明した。ＰＣＢを検出した絶縁油計約２１０リットルは廃棄処分にする。 電力会社はPCBの知識は十分に持っているはずなのに、このような事例が発生してしまうのは残念ですね。

2011年02月28日19:34 カテゴリPCBの処理施設 ３件目の微量PCB廃棄物処理施設の大臣認定(クレハ環境) 平成23年2月24日 微量ＰＣＢ汚染廃電気機器等の無害化処理に係る大臣認定について（お知らせ）　廃棄物処理法に基づき、微量ＰＣＢ汚染廃電気機器等無害化処理に係る大臣認定を行いましたので、お知らせします。 廃棄物の処理及び清掃に関する法律の規定に基づき、微量ポリ塩化ビフェニル汚染廃電気機器等について高度な技術を用いた無害化処理を行い、又は行おうとする者は、環境大臣の認定を受けることができることとされています。 この度、下記の者からの申請に基づき、２月24日付けで認定を行いましたのでお知らせします。 １．認定取得者（１）住所、名称、代表者の氏名福島県いわき市錦町四反田30番地 株式会社クレハ環境　代表取締役　福田　弘之 （２）施設設置場所福島県いわき市錦町落合136番１ （３）

2011年02月24日10:06 カテゴリPCBの基礎知識 PCBによる生殖影響 少し興味深い内容を見つけたので、掲載してみます。 PCBの影響で今まで聞いた事がなかったケースですので、参考にして下さい。 世界で最悪のポリ塩化ビフェニル（PCB）汚染事故から20年以上経った現在、男性被害者からの男児出生比率が減少している。 1979年、台湾で2000人が食用油に混入したPCBに曝露した。この台湾油症（Yu-Cheng, Taiwan）事故で曝露した若い男性からの男児出生比率は46％（世界の平均は51～52％）であるとロンドンと台湾の研究者チームが2002年7月13日発行の『The Lancet』で報告した。この事故で曝露した女性からの出生性比率には異常は見られなかった。 PCBは、アメリカでは25年以上前に禁止されたが、環境中及び体内の脂肪中には残留している。「PCBのあるものは永久に残留

2011年02月23日14:35 カテゴリPCB廃棄物に関する各事業者のケース 豊田ＰＣＢ漏出　市、再開へ一定の評価 豊田市の日本環境安全事業豊田事業所でポリ塩化ビフェニール（ＰＣＢ）を含む油が施設内に漏出する事故などが相次ぎ、同社が自主的に操業を停止して総点検した問題で、同市は２２日、運転再開に向けて一定の評価をしていることを明らかにした。 開会中の市議会で岡田耕一議員の一般質問に岩田信男環境部長が答えた。市は、市議会環境福祉委員会から提出される意見を踏まえ、操業再開へ向けた意見を近く同社に回答する。 運転再開への見解を問われ、操業停止は手順書の見直しや組織、危機管理体制の強化が目的で、改善策が示されたとして、「ハードルは一応越した」と答弁した。 事故が内部告発で発覚したことへの反省が同事業所には見られないという指摘に対し、岩田部長は「ＰＣＢの汚染を疑うのが当然と考えられ、現場の対応に甘

2011年02月22日10:46 カテゴリPCB廃棄物に関する各事業者のケース PCB土壌汚染 （青森県） 青森・岩手県境の産業廃棄物不法投棄問題で県は11日、本県側現場から廃コンデンサー（蓄電器）23個が見つかった－と発表した。23個のうち1個は、製造年代などから発がん性など毒性の強い物質・ポリ塩化ビフェニル（PCB）を使用した製品と分かった。機器内にPCBはほとんど残っておらず、周辺の土壌に漏れた可能性もある。現場からPCB使用製品が発見されたのは初めて。県は周辺環境等の安全性が確認されるまで、産廃の搬出作業を休止する。 （東奥日報　2月12日） このようなケースは氷山の一角ではないかと思いますが、環境に流出したPCBは私たちを汚染することにもなりかねないので、各事業者はくれぐれも注意して頂きたい所です。 ちなみにPCB土壌汚染の処理場は北九州のジオスチームという会社（東芝）にあります

2011年02月18日10:30 カテゴリ安全対策 PCBを直接取り扱う場合の安全対策 PCBおよびPCBをその重量の１%を超えて含有する製剤その他のもの(以下「PCB等」という。)については、労働安全衛生法、特定化学物質等障害予防規則等においてその取り扱いが規制されています。 また、PCB等には「コプラナーPCB等」のダイオキシン類が含まれているので、ダイオキシン類対策特別措置法の点からも合わせて対策を実施する必要があります。 PCBを含む電気機器の事前調査や絶縁油を分析の為に採取する場合や搬出困難な電気機器の液抜き、運搬時の搬出作業等を実施する際には直接PCBを取り扱う作業が発生するので、上記の対策を確実に講じなければならないです。 以下にその具体的な方法をまとめていますので、確認してください。 【事前調査・調査目的でのPCB絶縁油採取作業】 ・特定化学物質及び四アルキル鉛作業主任者の

2011年12月27日15:23 カテゴリ 微量PCB廃棄物処分業に係る都道府県許可の事業所 岡山県のエコシステム山陽という企業で、岡山県知事の許認可を受けて微量PCB廃棄物を処理する施設が誕生しました。 受け入れは抜油後の電気機器に限るとありますが、既に国内数か所で微量PCB含有の絶縁油を処理できる施設が完成している事から、今まで処理が難しかったトランス類なども処理が可能になりました。 ただし、トランス類に関しては処理施設側で、受け入れの制限があるとのことなので注意が必要ですが、重量が１トンをはるかに超える特高トランスなど以外のものは大体受け入れてくれるようです。 また抜油に用いた空のドラム缶等も処理ができるようになり、条件さえ合えば微量PCB廃棄物の処理が完結する事業者も出てくるとのことです。 さらに微量PCB廃棄物処理が促進するような体制の構築が求められています。 akiral2 コ

2011年02月16日10:22 カテゴリPCBの基礎知識 PCBの人体への影響 PCBは絶縁性が良く、化学的に安定している為に多くの電気機器にて使用されてきましたが、PCBの毒性についてご紹介致します。 まず申し上げておきたいのは、PCBという物質は人体に有害ですが急性な毒性は低いということです。 サリンや青酸カリのような急性毒性が強い物質ではなく、長期間または大量に摂取した場合に影響を受けます。 ただ、PCBは難分解性であることから環境中に残留した場合に私たちの知らない間に生物中のPCB濃度が上昇して、その生物を私たちが食べることで影響を受ける恐れがありますので安心は禁物です。 PCBが脂肪に溶けやすい性質をもつ為にPCB濃度の高い生物を体内に吸収した場合に徐々に人体に蓄積されてしまいます。 したがって環境中にPCBが流出する前に一刻も早い適正な処理が必要であることは間違いありません。

2011年01月20日16:44 カテゴリPCBの基礎知識 微量PCBとは？ 最近微量ＰＣＢと呼ばれるものが、この業界では話題になっています。 昭和４９年にPCBの製造、輸入が全面的に禁止されて、それ以降に製造されたコンデンサやトランス（詳しくはこちら）には本来PCBが入ってることはありえないのですが、なぜか微量のPCBが混入されているものです。 これは法令でPCBの使用が禁止されたのですが、PCB絶縁油等を製造していたメーカーの施設内に様々な要因で若干のPCBが残留していて、PCB不使用の製品にも微量のPCBが含まれてしまった為と言われています。 したがって、この時期（昭和49年以降の数年に製造された電気機器(コンデンサ、トランス等)のPCB含有の調査確認を実施して、PCB廃棄物に含有しなかった場合でも詳しく分析を実施することを強くお勧めします。 知らずに処分して環境中にPCBが流出した

2011年02月02日16:17 カテゴリPCBの関係法令やコンプライアンス PCBの関係法令やコンプライアンス PCB廃棄物を保管、運搬、処理を行う各事業にはさまざまな規制や義務が課せられています。 【PCBに関する義務、規制など】 「PCB廃棄物に関する規制と罰則はこちら」 廃棄物処理法やPCB特別措置法 「PCB廃棄物の届出はこちら」 保管状況の行政への届出 「PCB廃棄物の保管場所変更はこちら」 PCB廃棄物の移動について 「PCB廃棄物の保管方法」 適正な保管方法 「PCB廃棄物の管理責任者」 （特別管理産業廃棄物管理責任者） 【その他コンプライアンス事項】 「PCB廃棄物の自社運搬」 自身でPCB廃棄物を運搬する場合 「安全管理体制」 安全管理責任者や運行管理責任者について 「PCBの関係法令やコンプライアンス」カテゴリの最新記事

2011年02月09日11:21 カテゴリPCBの基礎知識 PCB使用、不使用の判別方法 PCBが使用された昭和32年～昭和47年ごろの古い電気機器（コンデンサ、トランス、安定器など）を保管されている場合でPCBが使用されたものか不使用なものかを判別する方法をまとめています。 また、この時期以降に製造された電気機器(コンデンサ、トランス等)でも微量PCB廃棄物に該当する恐れがあるため、PCB含有の調査確認を実施してPCB廃棄物に該当しなかった場合でも詳しく分析を依頼することを強くお勧めします。 微量PCB廃棄物も法令の対象であり、万が一知らない間に処分されてPCBが環境中に流出した場合にその責任が厳しく問われてしまいます。 したがって、ここでご案内する判別方法は高濃度PCB廃棄物に該当するかどうかの方法と考えて下さい。 高濃度に該当しなくても微量PCB廃棄物に該当する可能性は残っています。

2011年02月15日11:20 カテゴリPCBの関係法令やコンプライアンス 保管場所の掲示板 PCB廃棄物を保管する際には廃棄物処理法の保管基準に従って掲示板の設置が必要ですが、具体的な表示内容などについてご案内致します。 表示すべき内容ですが以下の内容です。 ・特別管理産業廃棄物の保管場所である旨 （特別管理産業廃棄物保管場所と記載） ・保管する特別管理産業廃棄物の種類 （廃PCB等、PCB汚染物などを記載） ・保管の場所の管理者の氏名又は名称及び連絡先 （管理部署、特別管理産業廃棄物管理責任者の氏名、連絡先など） また、掲示板の大きさは縦横６０センチ以上と定められています。 写真の見本を以下に掲載していますので、参考にして下さい。 PCB廃棄物でお困りの方は JK環境株式会社へどうぞ にほんブログ村 「PCBの関係法令やコンプライアンス」カテゴリの最新記事

2011年02月14日17:02 カテゴリ PCB廃棄物の基本的な知識 ここではPCB廃棄物に関する基本的な情報をご案内致します。 「PCBって何？」 （PCBの用途、性質など） 「PCB使用の電気機器」 （コンデンサ、トランス、安定器など） 「微量PCB廃棄物」 （昨今問題になっている微量PCB廃棄物について） 「高濃度PCBと微量PCBの分類定義」 （高濃度と微量の定義は？） 「PCB汚染物の定義」 (PCB汚染物の入り口、数値基準) カテゴリなしの他の記事