20年前、福岡県飯塚市で小学生2人が殺害されたいわゆる「飯塚事件」で、福岡地方裁判所は、7日までに元死刑囚のDNAを弁護団が再鑑定することを認めたことが分かりました。 平成4年に福岡県飯塚市で小学1年生の女の子2人が行方不明になり、その後遺体で見つかった「飯塚事件」では、久間三千年元死刑囚が殺人などの罪に問われ、平成18年に死刑判決が確定しました。 そして2年後に死刑が執行されましたが、元死刑囚の家族が「有罪の根拠となった当時のDNA鑑定は誤りだ」と主張して、再審=裁判のやり直しを求めていました。 これについて福岡地方裁判所は、捜査段階でDNAの型を撮影した写真のネガを科学警察研究所から取り寄せ、取り扱いを検討してきましたが、7日までに弁護団がネガを基にDNAの再鑑定をすることを認めたということです。 7日は裁判所でネガの情報を精密に読み取るために、ネガを赤外線で撮影する作業が行われました