ブドウが旬を迎えているね。僕はこの前、果樹園でブドウ狩りに挑戦してきたよ。たわわに実を付けた房をはさみで切って、その場で1粒パクリと食べると、口の中に甘い香りが広がって、おいしかったなあ。新鮮なブドウの粒の表面をよく見ると白い粉が付いているね。この粉は何だろう。何か役割があるのかな。 白い粉は、果実に含まれる脂質から作られたろうが表面に出てきたものだよ。ブルームとか果粉とか呼ばれていて、ブドウの病気を予防し、鮮度を保つ働きがあるのさ。 果実の表面のブルームは、雨や朝露などの水分をはじいて、果実の病気を防いでくれるんだ。また、果実から水分が蒸発するのを防ぎ、新鮮さを保つ働きもあるよ。ブルームは水に溶けず変化しにくいので、温度や湿度など環境の変化から果実を守っているんだ。ブルームが多いブドウと少ないブドウを比べると、少ない方が粒割れが多いことも分かっているよ。 ブルームを農薬だと勘違いする人が
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