家畜福祉の視点からの問題点 ALIVE No.79 掲載より 矢崎栄司 2010年5月、宮崎県で発生した口蹄疫のために、数十万頭もの牛や豚が殺処分されている。BSE、鳥インフルエンザ、口蹄疫と、次々と感染症が発生する背景には、動物の生理、習性、生態を無視した、あまりに過酷な飼育方法にも一因があることを、消費者はしっかりと知る必要がある。 CM映像やポスターに惑わされる消費者の目 これまで、日本の畜産業の実態は一般の消費者の目に触れることはなく、ブラックボックスの中に置かれてきました。 よく乳製品のテレビCMやポスターなどで、乳牛が広々とした牧草地でゆったりと草を食べる姿が映し出されていますが、それはあくまでも消費者に見せるための宣伝用の姿で、実際に乳を生産している牛が牧場の草地に放牧されて育てられることは、ごく一部の放牧酪農を行っている例を除いてほとんどありません。 また、乳牛に限らず、
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