新しいことを達成するにはリスクがついてくる。 存在自体に葛藤があるものを描く、朱戸先生。 科学的発見とリスクについて考え続けてきた、河岡教授。 ウイルス研究ひいては生命科学研究のあるべき姿はどんな形なのか。 朱戸先生が河岡教授に質問をしていく形式で、お二人に対談をしていただきました。全7回。 第一回「CIAがやってきた!」 第二回「ウイルスを自由自在に操作する」 第三回「大統領選挙とウイルス研究」 朱戸 論文公表差し止めのようなことがあってから、研究に対する警戒度が変わった、みたいなことはありますか?これは何かにひっかかってしまうかもしれないとか、文句がくるかもしれないとか。 河岡 ありますよ。H5N1鳥インフルエンザウイルスの論文が公表差し止めになったことの背景は非常に複雑で。H5N1鳥インフルエンザウイルスが哺乳動物で空気感染するようになるには何が重要なのかを明らかにすることは、我々の