最近どうも翻訳小説を読む人が、ミステリーとSFを除くと減っているみたいで。 それも英語圏以外のものに関してはさっぱりなわけで。 でもって、SFとミステリーも、売れているものはそれなりにあってもベストセラーにはあまりならなくなっていて。 SF・ミステリー業界では「シリーズものの続きが出ない」ものがいくらでもあるわけです。 そんなことは昔からですが。たとえば「ナポレオン・ソロ」(一世を風靡した痛快娯楽スパイ小説。TVドラマのほうが有名)ですら全部は翻訳されなかったんじゃないかな。 で、今後の状況なんですが、たとえば値段を高くすれば固定読者は買う(SFなんかはすでにそうなっている)。問題は、翻訳者が翻訳して食っていけるか、という経済的なところでして。 すでにロシア語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語・フランス語などの小説の翻訳者は、初版3000部で5000円、みたいな本(それでもあちらではそこそ