「東日本大震災が起きてから緊急地震速報が出る回数が増えていますが、速報が出ても揺れを感じないことが何度かありました。なぜ速報が空振りに終わってしまうことがあるのでしょうか。速報の精度を上げることは可能なのでしょうか」=東京都渋谷区の男性会社員(33)6割以上が震度2以下の「不適切」 「緊急地震速報が出ました」。テレビや携帯電話から警報音が鳴り響き、大きな揺れに備えて身構える。3月11日の東日本大震災以降、東北や関東地方で繰り返されている光景だが、身体を硬くしたものの揺れを感じなかったケースは少なくない。気象庁管理課の担当者も「速報の精度が落ちている」と認める。 緊急地震速報のシステムは地震の初期微動(P波)が、大きな揺れ(S波)より地中を進む速度が速いことを利用。震源に近い地震計がP波を検知した直後から震源やマグニチュードを推定し、到達時刻や震度の予測を開始する。全国を約200の地域に分割