ブックマーク / fish-on-ice.hatenablog.jp (688)

  • 我が愛しの「むくみちゃん」 - 氷の上のさかな

    例え語感が可愛いくとも、子どもの名前にするには抵抗感がある言葉に「むくみ」がある。「むくみちゃん」、若しくは「むくみくん」でも良いかも知れない。ほら、自分の名字に当てはめてみてごらん。それなりにAKBぽかったりジャニーズぽかったりしないかな? ただ漢字で「浮腫」と書けば途端に物々しくなり特殊なキラキラネームの仲間入りとなることだろう。厳密にいえば医学用語だ。 その望んでもいない我が家の第4子「むくみちゃん」が我が足元にやってきた。 原因は不明だ。更年期障害かも知れん。 気になり「浮腫 男性 原因」でぐぐってみると、なにやら脅し文句が如く言葉が並べ連ねられていた。 心不全、肝硬変、腎炎等々の疑いも拭いきれない。が、多くの場合はアルコールの多飲で余分な水分を排出できないことが原因だと。う~ん、これについては身に覚えがあり過ぎるくん。また、長時間立ちっぱなしということも原因のうちかも知れない。ま

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  • 万能『たこ焼き』 - 氷の上のさかな

    早朝の仕入れから一旦、帰宅する。嫁の車は既に見当たらない。きっと仕事に出かけたのだろう。それだけで何となく気が落ち着く。 「ただいま」 大きく帰宅を告げると、次女の声が 「おかえり」 と気持ちよく返ってくる。挨拶のキャッチボールが出来るのは夏休み中の特典だ。これでこそ挨拶のしがいがあるというものだね。多くは語らぬが家庭の事情を察して欲しい。 「この『たこ焼き』みたいなものはなんだ?」 卓に得体の知れないものが仰々しく更に並べられ、箸がきちんと揃え添えられている。 「みたいなものじゃなくて『たこ焼き』。私の昼ごはん。『たこ焼き』べたいって言ったら昨日、お母さんが買いに連れて行ってくれたの。あん子、20個もべたよ」 長女は炭水化物が大の好物だ。 「昨日もべて今日の昼も『たこ焼き』か?」 「うん、美味しいからいいの」 先日もテレビで紹介されていたが、最近の冷は『たこ焼き』であろうが随分

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  • 決意表明 - 氷の上のさかな

    「おれ、もうランニングやめるよ」 「えっ?なんでですか?」 早朝の市場でランニング仲間でもある同業者、通称「おしゃべりメガネ」に出くわした。仲間というよりもむしろ弟子といった間柄でもある。 「いや、もうこれからの世の中、ランニングなんてのは時代遅れだろ。これからはスケボーだぜ。おれ、スケボーを始めることにするよ」 「それ、日人選手が金メダルを取ったからその気にさせられただけでしょ?」 「何を言う、早見優~。こう見えても中2の頃にはわざわざ柳ヶ瀬まで出てきて繁華街をスケボーで流したもんだぜ」 そう、初めてスケートボードというものの存在を知ったのは遡ること44年前になる。確かファッション雑誌のメンズクラブでその存在を知ったかと記憶している。さっそく買い求めに走るも、岐阜の様な田舎では当然、そんなものはまだ売られてもおらず最初の1台はスポーツ用品店でのお取り寄せとなった。 その後、映画「ボーイ

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  • もう職場見学?!partⅡ - 氷の上のさかな

    「明日、あれ、お願いしますね」 あ…、あれ? 「あぁ、わかった」 取り敢えず返事しとけ。 だいたい、うちのは「あれ」とか「あそこ」とか「それ」とかの指示代名詞が多すぎる。自分も長い付き合いのうちにかなり訓練させてもらったが、如何せん自分自身、記憶がないことにはさすがに「あれ」に対して想像力が働かない。 「あん子、明日は制服着てかなあかんでね」 あぁ、あれか!やっとわかった。 先週に引き続き長女あん子の職場見学の日だ。夏休み中だというのにご苦労様な話だよね。まぁ、彼女は行って見るだけで実際にそこの責任者とお話をするのは自分だけど。それはさておき、といった理由で今回も華美ではない平服という正装でお目当ての作業所を訪ねたのだった。 前回は自宅からはより近いが通う手段が徒歩か自転車、若しくは車による送迎でないと通えない場所にあるが、此度は前回に比べ遠くはなるが最寄りのバス停からバスに乗って通うこと

    もう職場見学?!partⅡ - 氷の上のさかな
  • 「ジェリコの戦い」@コメダ珈琲 大学前店 - 氷の上のさかな

    「魚べい」から帰宅するとAmazonプライム映画を観るつもりが知らぬ間に爆睡していた。遡って日曜日の話だ。まだ引っ張るのかよ。まぁ、そこに座って話を聞いてくれ。 目覚め時計を確認すると既に3時40分だった。いかん!おやつの時刻を過ぎてんじゃん。あわてて娘たちに出動を促すと車に乗り組んだ。行き先は決まっている。上から読んだら「コメダ」、下から読んだら「ダメコ」だ。 「うゎぁ~、コメダ初めて行く~(そわそわ)」 心配には及ばぬ。自分にしても片手の指の数程も行っていない。好き好んで行こうと思ったことがないからだ。ただ、ここにくれば「かき氷」がべられることはSNSを通じて情報収集していた。 店に入ると店頭の待ち席に女性が2名、腰を掛けていた。 「えっ?どゆこと?」 程なくして店のスタッフから順番待ちを告げられ紙に名前を書くように告げられる。「コメダ」のくせに?「コメダ」くんだりに席待ちを強要さ

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  • 普段着とは名ばかりの寝間着姿で@「魚べい」岐阜正木店 - 氷の上のさかな

    せっかくの休日で快晴だったが出かけるどころか家の中を歩くのも億劫。マイ・フェイバリットなランニングに登山も当然、気力を削がれる。それほどまでに神経痛が深刻だ。筆舌に尽くし難い痛みと表現される痛風だが、その経験こそなくとも痛みについては同義語かと思われれるレベルだ。 必然的に行動範囲は狭まれる。向こうから来てくれるのならば1歩たりとも動きたくはないのだが、どうやら命尽きるとも可能性は低いとならば此方からわざわざ出向くしかなかろう。我が家から最短距離にある回転寿司は「魚べい」だ。 予めアプリから午後1時に予約を入れ車で向かった。 多少の待ち時間はあったがほぼジャスト1時に呼び出しがあった。因みに日のお出かけスタイルは寝て起きてそのままのステテコスタイルだった。 息をするにも億劫。 例え寿司屋であろうがラーメンから入るのが自分の流儀だ。そこにラーメンというメニューがあることが寿司屋にとって罪深

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  • あたりめにマヨネーズ - 氷の上のさかな

    深夜に帰宅しシャワーを浴びる。上半身裸のまま冷蔵庫に向かい冷えた缶チューハイを手にすると、自室にもどりPCの前に腰を落とす。 ふと気がつき時計に目をやると既に午前3時を過ぎていた。どうやら椅子に座り缶チューハイに口を付けた途端に寝落ちしてしまったようだ。開栓されたもののほぼ手つかずのままぬるくなってしまった缶チューハイがそこにあった。 あわてて名古屋向けの発注を済ませ布団に入る。カエルの大合唱が耳をつんざき寝転がるにも左上半身の神経痛が邪魔をしベストなポジションがなかなか得られなかった。が、その後の記憶がないまま5時のアラームで再び起こされる。身支度を整え市場へ向かった。 仕入れを済ませ各店に納品へと向かう。車のラジオからパバロッティが歌うプッチーニの名曲、トゥーランドットから「誰も寝てはならぬ」が滔々と流れてきた。応援されているというよりも、隷属を強いられている気がした。 身体も脳みそも

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  • 痛さ、ぱねぇっす - 氷の上のさかな

    柔道女子78キロ級で金メダルを勝ち取った濵田尚里の「蟻地獄」と表現された寝技を見て、もし叶うならば挑んでみたいと思ったのはけして自分だけではないだろう。それほどまでに素晴らしい寝技だった。身体は他国選手に比べ圧倒的に小さい。まるで長野オリンピックにおけるスピードスケートのかつての覇者、清水宏保を彷彿とさせる。そう、大きさではない。必要とするものはテクニックなのだと改めて自分に言い聞かせひたすらと技を磨くのであった。 どうにも左腕の神経痛が止まらない。ここまで酷い症状は未だ嘗て経験をしたことがなかったのでひたすら戸惑うばかりだ。ま、取り敢えず医者に行っておこうと掛かりつけの整形外科をノーアポで訪ねた。 「どんな感じですか?痛みますか?」 診察室に入ると先ずは女性看護師に問診される。 「痛いです。例えて言うならばナイフで左腕をめった刺しにされた傷口を麻酔も掛けずに縫われた様な痛さです」 メイン

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  • 饅頭1個分の接客 - 氷の上のさかな

    仕事中に電話が鳴る。画面を見ると「おやつ爺い」と表示されていた。電話に出る。 「今、深岐阜駅にいるんだけど店にいる?」 「いるよ」 「じゃ、今から行く」 何しに来るんだ?酒は下戸の下戸だし何よりもまだ開店前だ。加えて今は新岐阜駅と呼ばず名鉄岐阜駅と呼ぶ。 ここらで説明しよう。「おやつ爺い」とは3時のおやつネタをSNSにアップすることを生き甲斐とし、おやつと共に生きおやつと共に死ぬと豪語する認めたくはないが自分の小中の同級生なのだ。 「よ、どうした?今日は」 「あぁ、これあげるゎ] とカバンの中から紙に包装された何かを取り出した。 「一個で悪いね」 見るとお菓子の様だ。 「お土産か。悪いな」 「京都のお菓子だ」 「京都?『尾張屋』と書いてあるが。名古屋じゃないのか?」 「だから京都だって。尾張人が京都に行って始めたから『尾張屋』だ。古いんだぞ」 「古い?古いのか?賞味期限切れか?」 「賞味期

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  • もう職場見学?! - 氷の上のさかな

    この夏休み中に長女の職場見学があるという。 「職場見学?また高1だぞ?」 「そりゃ、そうなんだけど、先ずは親にわかってもらう為じゃない?」 知的障がいがある故にどこでも好きなところに就職出来るわけではない。受け入れてもらえる場所を親も予め知っておくべきだということだろうか。 「というわけで宜しくね」 そう来るとと思ったよ。 「大丈夫。10時からだから仕入れが済んだ後でも間に合う」 そういう問題じゃないだろ。ただ、自分にしても興味深い。今回は積極的に買って出た。 見学場所は此方で選ぶことが出来る。そこで焼き立てのパンを販売しており自身もそこが気に入り以前、購入したことのある施設に打診してみた。受け入れ可能ということだったので予約を入れ、予定日の週明け月曜日に長女を伴い見学に伺った。 その前に、見学に当たり幾つかの注意事項や決まりが伝えられていた。「遅刻は厳禁」。まぁ、それは当たり前のことなの

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  • バザールでゴザール - 氷の上のさかな

    連れて行った場所が悪かった。天井から所々に吊るされた「カラフルバーゲン」と書かれた吊り下げ広告に目を奪われた次女が 「お父さん、バーゲンだって」 と自分に語りかける。 聞こえないふりをして無視していると、 「おいっ!聞こえねぇのかよ。バーゲンって言ってるだろ!」 と怒り口調でそう言うと、力任せに耳を引っ張られた。 「いてててて!痛ぇって」 「だからバーゲンってどういう意味?」 あぁ、そっちか。ほっ(安堵)良かったおバカさんで。とはいえ自分も知らない。そもそも何語なんだ? 「中学の時にバーゲンってニックネームの同級生がいたけどな。そいつの名前じゃね?」 「なわけあるかい!」 「じゃ、お前はどう思う?」 「う~ん、わからんけど『安売り』ってことは知っとる」 そんだけ知っとりゃ十分やんけ!いかん、いかんぞ。こりゃ罠にハマるパターンだ。 「あ、ちょっとここ見たい」 そう言いながら場を離れると勝手に

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  • 持つべきものは業者様 - 氷の上のさかな

    「しまった、アレを買い忘れたt」 面倒だから「アレ」で片付けてしまったが、明確に言うと「糸削り」だ。あとはググれ。これまた面倒だが買いに行かねばならない。とはいえ、専門的な材であるからにしてそんじょそこらのスーパーで売られている様なものではない。となればアレだ。いわゆる飲店に特化したプロショップに行くことになる。 幸いにして店から400m先に「業務用品スーパーアミカ」がある。仕方がない。トボトボと歩いていくか。がしかし、真夏の陽光がデリケートな場所に容赦なく紫外線を叩きつける。オマケにアホほど暑い。気温は既に34℃を超えており例え400mの距離とはいえ汗だくは必至だ。 それでも仕方がない。「エイッ!」と意気込んで外に飛び出した。表通りに出ると取引業者の車が違法駐車をしていた。こっそり警察に通報してやろうかと思ったら、残念ながら運転席に担当者が座っていた。ちっ!おもしろくねぇの。 コン

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  • タワーリング・インフェルノ - 氷の上のさかな

    水曜日は25リットルごとにティッシュが貰えるということで、水曜日のみを選び足繁く通ったGSだったが、高く積み上げ築き上げたティッシュのタワーが倒壊したことをきっかけに「ふっ、そろそろ潮時か…」と収集をピタッとやめてしまった。 それに実は土日に給油した方が1リットルあたり2円安く給油出来る。つまり土日を選べば50リットル入れると100円お値打ちになるわけだ。100円余分に払ってティッシュを2箱ゲットするか、ティッシュを遠慮して100円お値打ちに給油するかは人により判断が難しいところかと思う。がしかし、悩みに悩んだ挙げ句、最近は土日を選び給油をすることにしている。 とはいえ必ずしも土日が給油のタイミングとなるわけではない。 「あれ?そろそろヤバいじゃん」 と気がついた時がたまたま水曜日だった。 GSは交差点の角にあり入り口が二箇所ある。その二箇所の内、洗車機が近くの入り口から侵入した。すると最

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  • 罠にはまる - 氷の上のさかな

    売りゃあいいってもんじゃねぇんだよ、売りゃあ。ズレるのはヅラだけで十分なんだ。そもそもコンセプトがズレてんだよ。と半ばキレ気味に憤ってはみたものの、これは単なる演出です。実のところ何とも思っていない。 魚屋なのによほど売るものに困ったのだろう。仲買の店頭に「バームクーヘン」が置かれているのを見つけた。「お徳用」とある。 「ったく、節操がないな。売りゃいいってもんじゃないんだから」 担当者に嫌味がましくそうぶつけると、 「これがけっこう買っていく人がいるんですよ」 という返事。売る方も売る方だが買う方も買う方だ。甘やかしは良くない。 「因みにこれ幾らなの?」 試しに訊いてみる。すると無言で指を3突き立て2回振った。 「330円か…」 バームクーヘンは意外に高い。ちょろっとした大きさで1,000円超えなど普通にある。有名な「クラブハリエ」などいい例だ。ま、あそこのはそれなりに美味しいけどね。

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  • 要らんなんて言ってないだろ - 氷の上のさかな

    「これ、あげる」 「なんだそれ?」 朝の仕入れから一旦帰宅。卓に伝票を広げトータルの仕入額を計算していると、目の前にポイッと小袋が投じられた。 投げるなよ。 「要らんかったらいいゎ」 「要らんなんて言ってないだろ」 何故にそこまでせっかちなんだ?見ると「京都宇治抹茶大福(4個入り)」と書いてある。 おおっ!なんと森田治秀監修のオリジナル京都府産宇治抹茶、それも熟成抹茶ではないか!って、誰だよそれ。聞いたこともなければ見たこともない。ましてや舐めたことなど毛頭ないし最近はリアルに毛頭がヤバい。 さては…。 さっそく賞味期限を見てみる。 21.07.19とあった。ギリ賞味期限内だった。あ、因みに一昨日の朝の話ね。どういった風の吹き回しだ?「これ、あげる」と言われて賞味期限内の物など今の今までなかったことだぞ。背中に一筋、冷たい汗がたらりと流れ落ちる。 「今日は土用の入りだから餡子をべるとい

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  • 夏の新アイテムは金隠しが肝 - 氷の上のさかな

    そうか。そういう手があった、と娘を学校へ送るついでに走りに行くことを試みた。いつもは一旦帰宅してから身支度を整え走りに出るのだが、この帰宅に費やす時間がどうにも勿体なく感じられていたのだ。 問題はランニング姿にワラーチ姿の自分を娘がどう捉えるかだ。が、普段から見慣れた格好だからか何を言われることもなく当たり前にスタスタと出ていった。というわけで追いかけるように後を追う。 学校に最寄りの交差点で別れを告げる。 「じゃ、がんばってね。いってらっしゃい」 「うん、がんばってくる」 もはやルーティン化した言葉を交わし後ろ姿を見送った。さて、それでは走り始めますか。 今回は秘密兵器がある。以前、紫外線予防、ひいては髪の健康を保つ、更にひいては抜け毛予防の為に被り物をして走った方がよい、そしてその被り物も防止よりタオルの方がいいよ、と天の声に従って百均でタオルを購入してきたという話は他の人はどうでも自

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  • 十割の奇跡を堪能する@「十割そば じゅうべえ」 - 氷の上のさかな

    バッターで打率4割は奇跡の数字だと言われているが、その奇跡を成し遂げたバッターは過去に何人も存在する。名前を上げれば切りがないが、自分にとってはタイ・カップが印象深い。あまりにもいにしえの選手であるからにして知らない人が殆どかと思う。自分にしても全く知らない。ただ、梶原一騎原作、川崎のぼる作画のスポ根漫画の金字塔「巨人の星」にその名が出て来たことで覚えているだけだ。つまり4割ですら奇跡だと言われているのに、10割を標榜する店がある。昨日はそこに行ってみた。 「十割そば じゅうべえ」だ。 いいですか?十割ですよ、十割。森羅万象、要するにこの世に存在する一切合切に十割を求めようとするならば、それこそ原子にまでたどり着かなければならないと覚悟せねば中々「十割」を表看板にするには勇気がいることだろうかと思う。 が、しかし!この店は堂々と「十割」をキャッチフレーズに蕎麦を提供している。素晴らしい覚悟

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  • 大きなエクボの~秘密あげたいわ~♫ - 氷の上のさかな

    車にネコをぶつけられた同日。自宅にもどりクタッとしていると、家電がなる。「かでん」じゃないよ、「いえでん」だよ。すると電話をとった次女が離れの部屋にいる自分の方を目掛けパタパタと走ってきた。 「お父さん、お兄ちゃんから」 は?どうした?しかも何故に家電?「いえでん」です。 「どうした?」 「車ぶつけられた」 「マジで?どこで?」 「床屋の前」 恐らく自宅から最寄りの床屋かと思われる。 「ぶつけられたのかぶつけたのか?」 「ぶつけられた…でいいと思う」 「よし、今から行くゎ」 というわけで急遽駆けつけた。 場所はT字路。坊主の車の他に左前部分が損傷した軽自動車が止まっていた。坊主は直進、右から軽自動車が坊主の横っ腹に突っ込んだといった形だ。 つまり「ぶつけられた」が正解だろう。警察は既に呼んだ後だということだったので、自分の出番はもはや無さそうだ。とはいえ、まだ未成年なので車の名義は自分だし

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  • エクボの~秘密あげたいわ~♫ - 氷の上のさかな

    市場での出来事。車中にて名古屋便の到着を待っていると、「ゴン」という音とともに車が揺れる。 「ア、アルマゲドンか?!」 なわけない。さてはやりやがったな!と慌てて車から飛び出し左座席側を確認すると案の定、ネコ(台車)の取っ手が車のボディに突き刺さっていた。 今までも何度と無くぶつけられている。が、現認したのは初めてだ。要するに当て逃げされ放題にされていた。よって、同じ高さに相田翔子ばりのエクボが沢山つけられている。 「ちょっとちょっと!」 犯人は逃げるわけでもなく自らの仕事を真摯にこなしていた。つまり、自分の仕事に集中するあまりネコの監視を怠ったというわけだ。ただ飼い主には責任をとってもらわねばならない。 「あ、すみません」 先ずは当然謝る。と、同時に自分が仕入先としている仲買の担当者に向け、 「この方の車にネコをぶつけてしまって…。取り敢えず報告だけさせてもらって後でまた来ます」 と自分

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  • 半ば飲み屋と思しき@「喫茶むらさき」 - 氷の上のさかな

    「おう、今な、皆で飲んどるんや。お前も来んか」 携帯を耳に当て店内に鳴り響くほどの大声で老齢の男性が話をしている。まわりを囲む女性陣が「ひゃあひゃあ」と笑い声を上げる。 「飲んどるって、あんた、まだ真っ昼間やないの!」 盗み聞きの内容からどうやら男女は同級生らしい。 「なんでや。飲んどることに違いはないやろ」 「そりゃ、違わんけど」 続けてまたも「ひゃあひゃあ」と爆笑する。 店内は禁煙ではない。ところどころに白い煙が上がっている。いわば喫煙族の憩いの場にもなっているのだろうか。冒頭の老人も白い煙をくゆらせていた。 そろそろ題に入る。ここは飲み屋ではない。昭和レトロな喫茶店だ。そして老人が飲んでいるのはコーヒーだ。確かに「飲んどることに違いはない」。 行きつけでもある「クスリのアオキ」の前を通り過ぎたところで、ふと買い物の用事を思いついた。ただ、Uターンして「クスリのアオキ」に戻るのも面倒

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