28日朝、東京電力福島第一原子力発電所1号機で建屋カバーの解体に向けた作業中に機材が強い風にあおられてカバーの天井部分が破れ、東京電力は作業を中断して対応を検討しています。 周辺の放射線量などの値に変化はないということです。 東京電力によりますと、28日午前8時半ごろ、福島第一原発1号機の建屋カバーの解体に向けて、クレーンでつり下げた機材をカバーの天井部分に差し込んで放射性物質の飛散を防ぐ薬剤をまく作業をしていたところ、この機材が強い風にあおられ、カバーの天井が幅およそ1メートル、長さおよそ2メートルの三角形の形に裂けるように破れたということです。 周辺の放射線量や、空気中の放射性物質の濃度の値に有意な変化はないということです。 東京電力では、現場付近の風速は2メートル程度と、作業が可能かどうかを判断する目安としている風速10メートルを下回っていたものの、突然、強い風が吹いたとしています。
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