広島県福山市の「鞆の浦」。有名な仙酔島、美しい眺望で知られる福禅寺・対潮楼や、尊皇攘夷を主張する三条実美ら7人の公家が都落ちした「七卿落ち」ゆかりの場所「太田家住宅」、坂本龍馬ゆかりの宿屋や「いろは丸事件」交渉の場所など、数えきれない歴史的名所が、この小さな港町にひしめいています。でも鞆の浦には、まだまだ意外と知らない名所や名店があります。今回は、そんな鞆の浦の素通りしそうな名スポットのご紹介♪ 鞆の浦の西に鎮座する「沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)」は、平安時代の「延喜式」という法令にも記されている、古い歴史のある神社です。神功皇后が西国への下向の際、この浦に宿泊し、社がないことを知り斎場を設け、この浦の海中より涌出た霊石を神璽として綿津見命を祀られ、海路の安全を祈ったのが始まりとも言われています。 沼名前神社は、鞆祇園宮(ともぎおんぐう)とも称され、大綿津見命(おおわたつみのみこと)を祀