この画像を大きなサイズで見る 自分の意思とはまったく関係なく、突発的に得体の知れない考えに取り憑かれたことのある人も多いことだろう。奇妙なイメージが浮かび、恐ろしい出来事を想像してしまう。 例えば母親が高層マンションから我が子を落とす場面、歩行者が突然車の前に飛び出す場面、刃物を振り回した人が通行人を次々と刺していく場面などだ。 これは「侵入思考」と呼ばれるもので、個人の意思や倫理観とはかかわりなく発生する。常に働き続ける脳の副産物であり、説明できない恐怖を呼び覚ます。 大抵の場合、こうした思考はすぐに消え去る。しかし、強迫性障害(OCD)を患っている人が侵入思考に陥った場合、こうした考えやイメージがひっきりなしに頭に浮かんで離れなくなる。今のところ、これに対する有効な治療手段はない。 こうした思考はタブー視される側面があることから、配偶者やセラピストに対してこの症状を秘密にしている人が非