<男女のステレオタイプは子供の時代に形成される――異性を尊重して平等に接する力を伸ばすために親ができることは> セクシュアル・ハラスメントのスキャンダルが報じられるたび、私は恐怖心を募らせる。ただし、それは自分ではなく子供たちのことを考えるから。息子をどう育てれば、女性を尊重して平等に扱える男にできるだろう? どうやったら娘に自信と強い意志を育んでやれるのか? だから私は、いつもの方法を取った。科学的事例を調べ、研究者に話を聞きまくったのだ。 子供のジェンダー観の発達において、親は期待するほどの影響力を持ち合わせていない。周囲の仲間や文化から受ける影響のほうがずっと強いからだ。それでも乳幼児の頃から両親がしっかりと手段を講じることで、性差別をしない平等主義の子供に育てることはできるという。 まず、ジェンダーやその重要性に対する理解力を、子供がどのように発達させるのかを知っておくことが大切だ