施設から脱走…房総半島でキョン増殖 千葉県の房総半島で、外来動物の小型シカ「キョン」が激増し、農作物に被害が出ている。同県勝浦市にあったレジャー施設「行川アイランド」(01年閉園)で飼育されていたものが逃げ出し、野生化したとみられ、生態系への影響も懸念されている。県では棲息調査を続けており、完全排除に向けた計画を今春以降に作成する方向だ。 ニホンジカの半分ほどの大きさでかわいらしい外見のキョンだが、とんだ困り者になっている。主に広葉樹の葉やイネ科の野草を食べるが、畑にも侵入してトウモロコシ、イチゴ、キュウリなどの農作物も食い荒らしている。 勝浦市の70代の女性は「トマトが全部なくなっていた。植えたってキョンに食べられてしまうからもう植えないよ!」と恨み節。鴨川市農林水産課は「今後、着実に頭数が増えて、被害が多くなると思う」と畑への被害が広がることを懸念している。 中国東南部と台湾に主に