製造販売の承認の見通しがたった埋め込み型補助人工心臓「デュラハート」(テルモ提供) 国産で初めて、埋め込み型の補助人工心臓が製造販売されることになった。厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の医療機器・体外診断薬部会が19日、「デュラハート」(テルモ、東京都)と、「エバハート」(サンメディカル技術研究所、長野県)の製造販売を承認した。手続きが整えば年内にも正式に承認される見通しだ。 補助人工心臓は、心臓を移植する以外には、治療の選択肢がない患者の心臓の機能を一部肩代わりするもの。厚労省によると、これまで、国内で承認された埋め込み型は海外メーカーのものが2機種あったが、今回の2機種は容積が3分の1と小さく、重さも500グラム前後と軽くなった。体格の小さな人でも使えることが期待される。埋め込み型の場合は退院が可能となり、自宅で移植を待つことができるため、生活の質が大幅に上がる。 現在、国内で主