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ブックマーク / www.motoelab.com (4)

  • きょうはつかえません。 (Motoe Lab, TU)

    うちの子供が通っていた近所の幼稚園の行事にでかけて見つけた、混雑する今日だけは、すべり台を使わせないようにするためのサイン。 いい加減な貼り紙じゃなくて、ちゃんとデザインした画面を印刷したビニールのシートで、ガムテープでベタベタ貼るのではなく、ぶつかってもケガしないように金具のディテールを仕上げたゴムのヒモで留めてある。 この大きさの幕がこの位置にあると、小さい子供はすべり台に登ることができなくなる。そして、「使用禁止」ではなく「きょうはつかえません。」と書いてある。 小さい子供には環境管理型の権力を行使し、この幕をまたぎ越えられるほどの大きな子には明瞭なメッセージで規律の遵守を促している。 誰に何をしないでもらいたいのか、どうすればそれが実質的な効果を発揮するのか、良く考えられている。そこらにいっぱいある、責任逃れのためだけの警告表示とはまったく違う、デザインの仕事だ。

  • 『佐藤可士和のつくり方』 (Motoe Lab, TU)

    を読む。 佐藤 悦子『SAMURAI佐藤可士和のつくり方』 著者は、アートディレクター佐藤可士和のにしてマネージャー。 常に方法を意識しながらメタレベルからプロジェクトを見つめる立場を貫く。 オフィス作りの話にも一章割かれている。 独立後、ふたつのオフィスは極めてタイトフィットで、ひとりもスタッフを増やすことができなかった。そこで三つめのオフィスは、「十人増えても大丈夫な空間」が目指され、実現された。 先の二つのオフィスを手がけたときは、「設計した時点の条件で完成するデザイン」でした。それはそれとして美しく、完成されたデザインですし、コンセプトも明快に伝わっていましたが、ちょっとでも動かしたら壊れてしまうという点においては、繊細で弱いクリエイティブだったと言えます。誤解を恐れずに言いますと、オフィスという空間に求められる条件を満たしていないという意味では、失敗だったと言っていいかもしれま

    akz
    akz 2007/09/29
  • 『空間管理社会』 (Motoe Lab, TU)

    を読む。小野田泰明さんからご献いただいて一気に読んだ。 阿部 潔,成実 弘至編『空間管理社会―監視と自由のパラドックス』新曜社,2006 たとえばショッピングモールのフードコート。 居心地よくしつらえられているはずなのに,なんだかここは居心地が悪い気がする。でも,それは何故だかわからない。みなとても楽しそうだし,くつろいでいるようにみえる。みなとても自由に振る舞っているようにみえる。しかし,そこには微妙な違和感がある。そういう実感から,書は始まる。 「自由な空間」のうちで「空間の自由」が抑圧されているのではないか。 それはどんなしかたでそうなっているのか,ということを分析していく。 こうした問題意識は建築の学生たちにも共通している。都市空間の公共性とか自由とか,スケートボードとか,そんなことを問題にしはじめた学生に,「まずこれ読んどけ」といえるが出たのは実によろこばしい。詳細なブック

  • 悪いことをした人を叱るのではなく,悪いことをできないようにするという方法 (Motoe Lab, TU)

    を「環境管理」という。環境知能シンポジウム2006で東浩紀の発言。規律訓練型から環境管理型へと権力のかたちが変化してきているという。 「Googleの強大化」は我々に何をもたらす?——NTTがシンポジウムを開催:日経パソコンオンライン: 「環境管理」という概念を持ちだしたのは、哲学者の東氏。環境管理とは、「人間を信用しないで、社会秩序を維持しようとする方法」(東氏)で、具体的にはICTを含めた環境側が人間をコントロールすることを指す。実社会を見てみると分かりやすい。20世紀の前半までは、人間に規律や訓練を課すことで、社会秩序を維持しようとしてきた。しかしそれだけでは必ずしも十分ではなく、統一的な価値観で人間をまとめることの危険性も認識されてきた。 20世紀後半からは、人間の多様性を許容し、価値観を押しつけない社会へと変わってきた。同時に、人間の自由な意志に期待せず、環境側を変えていくことで

    akz
    akz 2006/09/28
    「規律訓練型から環境管理型へと権力のかたちが変化してきている」「ユーザビリティでいうところの,間違えることのできないデザインというのは,「環境管理」的デザインでもある」
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