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ブックマーク / tosche.net (3)

  • Toshi Omagari | 続・身近な書体:Arial

    いよいよお待ちかね、Arial誕生秘話の後編です。前回は何故Arialが作られたのか(why)について説明しましたが、今回のテーマはどうやって作られたか(how)で、さらに書体デザイン寄りの話になっていきます。頑張って説明はしますが、かなりテクニカルな話だと思いますので途中で諦めていただいて構いません。まだ前編を読んでいない方はこちらからどうぞ。 IBMは最初の業務用レーザープリンタ「3800」の後継機、「3800-3」を作るにあたって、タイポグラフィを改善することを決めました。初号機の解像度は144dipで、書体は一応選べたものの全て等幅で、サイズも最大3段階からしか選べませんでした。3800-3では解像度が240dpiになり、良質の書体を搭載し、サイズの選択肢も増やすことが次の課題となりました(前編で初号機の解像度が240dpiであるかのような書き方をしてしまいました。ここでお詫び致し

  • Toshi Omagari | 身近な書体: Arial

    今回取り上げる身近な書体はみんな知ってるのにみんな知らない書体、Arialです。タイポグラフィを志す人、少しでもかじったことのある人、もっと言えばフォントメニューを開いたことがある人なら必ず目にしたことがあるでしょう。なにせAで始まりますので、メニューのかなり上に来ますしね。 ArialはよくHelveticaと間違われやすいですし、Helveticaがないときに代替として使われる書体でもあります。事実Arialは見た目がHelveticaっぽくなるように作られたものですし、ArialはHelveticaの字幅と完全に一致するように作られています。欧米のタイポグラフィ界ではArialの使用はすなわち「Helveticaの不使用」という書体選択における妥協または無頓着を表しているように見られますし、僕も大筋では同意します。Helveticaは標準だとMacにしか入っておらず、Windows

  • Toshi Omagari | 身近な書体:Lucida

    なんだか久々の投稿になってしまいましたが、今回はLucida書体について書こうかと思います。Lucidaは1980年代に作られた書体で、バリエーションが非常に豊富なスーパーファミリー(RomanとSansなど二つ以上のスタイルで構成される書体ファミリー)であり、少なくともMacユーザーは毎日目にする書体であります。 まずLucidaはどういうところで使われている書体なのかを説明しておきましょう。現在MacOSXで使用されているユーザーインターフェイス書体はLucidaファミリーの一つ、Lucida Grandeです。FacebookをMacで見るとLucida Grandeが使われていますし、当ブログも英文部分は(Macで見ると)Lucida Grandeが使われています。そういうわけでLucidaはどちらかと言うとMacユーザーになじみの深いものです。またLucidaファミリーとして開発

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