東海道新幹線の禁煙化の歴史 【奈良部健】JR東海は、2027年に東京・品川―名古屋間で開通を目指すリニア中央新幹線を完全禁煙にする方針を固めた。日本社会の「禁煙化」の流れを体現してきた新幹線だが、開通から半世紀を経て、ようやく「完全禁煙」にたどり着くことになる。 JR東海の山田佳臣社長は17日の記者会見で、完全禁煙に踏み切る理由について「品川から名古屋までわずか40分。我慢していただけると思う」と述べた。「名古屋や東京の地下鉄も禁煙。できる限り車内でゴミを出してほしくもない」とも語り、理解を求めた。 新幹線は、社会の禁煙化の流れと軌を一にして走ってきた。 1964年の開業時は12両すべてが喫煙車だった。禁煙車が導入されたのは76年。ただし、こだま(16両編成)の1両だけだった。 続きを読む最新トップニュースこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログイン