英語は、楽しい文学や映画、コメディーなどに触れながら学ぶと、習得しやすくなります。具体的な作品を取り上げて、英語の日常表現や奥深さを、シェイクスピア研究者で大学准教授、自称「不真面目な批評家」の北村紗衣さんが紹介します。連載「文学&カルチャー英語」の第6回は、現代の英語圏の文化や社会を知るのにも欠かせない、イギリスの劇作家・詩人のシェイクスピアです。 シェイクスピア劇入門には「代名詞」と「リズム」この最終回では、私の専門であるウィリアム・シェイクスピアを扱おうと思います。 文法的に難しい文章を取り上げるというよりは、ここまでお付き合いくださった皆さんがシェイクスピアを英語で読もうというとき、楽しむために気を付けていただきたいポイントを2つ、書いてみたいと思います。 それは、 代名詞とリズム です。 シェイクスピアのせりふは相撲のラジオ中継シェイクスピアについて私がよく聞かれることとして、「