サイクスの代表取締役兼プリンシパルコンサルタント 宗雅彦氏は2月13日、DevPartner User Forum(主催:日本コンピュウェア)で「アジャイル開発2.0と自動化」と題する基調講演を行った。 宗氏の講演は、日本の製造業における生産方式の変遷と現代のソフトウェア開発における生産方式の状況を比較検討しながら、効率的なソフトウェア開発手法の解を提案するというもの。宗氏によると、(現代の)ソフトウェア開発の生産性は、1920年代の(米国の)自動車産業並だという。 モデルとなる企業はフォードだ。1913年に最初の移動組み立てラインを導入し、1927年までに「28時間で」(イタリア・トレント大学エンリコ・ザニノット氏の講演から)鉄鉱を自動車に組み立てることが可能になった。この時期、自動車業界における生産方式の常識は、製品の品質が個人のスキルに依存する「クラフト生産」方式から、「大量生産」方