南鳥島沖の海底約5300メートルから採取されたレアメタルを多く含む岩石「コバルトリッチクラスト」。中心の基盤岩の周りを厚さ数センチのクラストが覆っている=2016年2月9日、東京・文部科学省 コバルトなしで大容量と安全性を両立するのは難しい 今年1月に米ラスベガスで開催された世界最大のデジタル技術見本市「CES」。パナソニックの電池技術・製造部門のトップ、渡辺庄一郎氏が登壇した。テーマは「EV(電気自動車)電池の未来」。そこで渡辺氏は「パナソニックはレアメタル(希少な非鉄金属)の一つであるコバルトフリーの大容量電池を2~3年後に世に出す」と発言、関係者の注目を集めた。 渡辺氏が自ら話すように「実現すれば電池ビジネスのリーディングカンパニーになれる」だろう。コバルトなしで大容量と安全性を両立するのは難しいためだ。 テスラはパナソニックなど外部から供給を受けてきた円筒形セルについて、2022年
![日本の「脱炭素」に立ちはだかる、中国の「レアメタル禁輸」という嫌がらせ EUは「原材料連合」を組織して対抗](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fca0bcc8ea845bbd02e34b23a3de5aec80670219/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpresident.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F3%2F8%2F1200wm%2Fimg_3869128bb0c31ce57475bb166aa9e5642557897.jpg)