自殺者が後を絶たない。不況の影響が大きいとみられ、過去最悪だった二〇〇三年に迫る勢いだ。雇用や経済支援などの対策が追いついていない表れではないか。政府は危機的状況と認識すべきだ。 警察庁のまとめでは、今年一月から九月までに全国で自殺した人は二万四千八百四十六人(暫定値)にのぼった。このままのペースだと、全国の自殺者数が十二年連続で三万人を超える事態は避けられそうにない。
東京都世田谷区で二〇〇〇年十二月、会社員宮沢みきおさん=当時(44)=一家四人が殺害された事件で、犯人の遺留品から見つかった蛍光剤が紙の着色などに使われる「ローダミン」と呼ばれる粉末染料で、三種類あったことが捜査関係者への取材で分かった。三種類を使い分けるのは染色の専門家が多く、捜査本部は犯人が事件当時、美術系の仕事や学問に従事していた可能性があるとみて、宮沢さんの交友関係を中心に捜査を進めている。 捜査関係者によると三種類のローダミン粉末は、犯人が残したトレーナーとヒップバッグに付着していた。うち二種類の粉末は宮沢さん宅の車庫からも見つかったという。 ローダミン粉末は緑褐色で、水に溶かすとピンク色になり、光を当てると蛍光発色する。現場にあったのはローダミンB、6Gなど三種類で、成分が異なり、発色や耐久性、溶解度などに微妙な差がある。染料問屋以外では手に入りにくい。
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