創業間もない企業への投資を促す「エンジェル税制」の利用が低迷している。個人投資家が制度の適用を受けたベンチャー企業に投資すると、同じ年の株式譲渡益の一部が非課税となるなど、税制上の優遇措置を設けている。だが、経済産業省によれば、2006年度の制度利用による投資額は13億円程度で、前年度に比べて46%も減少した。投資時点の税制上のメリットが小さいことが主因と見られるが、「背景には根深い問題がある」と日本エンジェルズ・インベストメントの井浦幸雄代表は指摘する。井浦氏にエンジェル税制利用低迷の真因を聞いた。(聞き手は日経ビジネスオンライン記者=谷川博) NBO エンジェル税制の利用が低迷しています。原因は何でしょうか。 井浦 これは非常に根深い問題です。 直接的な原因を一言で言えば、「投資メリットが小さい」ことに尽きます。諸外国と比べると投資家の税負担が非常に大きい。投資家の利用を促すためには、
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