宣伝の腕前も落ちた? 最近では面白みのないメッセージばかり出しているビンラディン REUTERS TV 私はウサマ・ビンラディンがツイッターでメッセージを流すのを待ち続けているのだが、いまだにその気配がない。 ビンラディンと側近たちはこの20年間、テロを喧伝する手段としてマスメディアを巧みに利用してきた。だが最近、その「腕前」にも衰えが見える。報道と娯楽との垣根が崩れ、情報があふれかえっているこの21世紀、テロリストたちにとっても世間の注目を集めるのは至難の業だ。ここ5年ほどは、メッセージを発信する一番お気に入りの手段──欧米諸国で罪もない人々を大量殺戮すること──も使えずにいる。 ビンラディンのプロパガンダも最近は、内容が偏っている上に面白みに欠けてきているようだ。10月に入って彼は13分間の音声メッセージを発表したが、奇妙なことにそれはパキスタンの洪水被害者への支援を呼びかける内容だっ