メキシコ紙ウニベルサル(電子版)によると、シュールレアリスムの女性画家、作家のレオノーラ・キャリントン氏が25日、肺炎のためメキシコ市の病院で死去した。94歳だった。 英イングランド北西部ランカシャーの裕福な家庭に生まれた。30年代にドイツの画家エルンストと交際。厳格な父親から逃れるため2人で訪れたパリで画家のダリやピカソ、詩人のブルトンらと知り合って大きな影響を受け、シュールレアリスムの画家として活動を始めた。第2次大戦中にメキシコへ移住した。 架空の動物などをモチーフに描いた幻想的な作風で知られる。著書に「恐怖の館-世にも不思議な物語」「耳ラッパ-幻の聖杯物語」など。彫刻作品も高く評価された。(共同) [2011年5月27日11時32分]