The Age of Migration - 世界の移民政策、移住労働と日本移民研究を志す人が必ず一回は読む入門書。この本をはじめて手に取ったのはおそらく１０年前くらいだったとおもう。これを読んで移民研究はなんと奥深いのか、世界の移民はこんなにダイナミックに動いているのか、（そして日本がどれだけそのシステムから孤立しているのか）心底考えさせられた。 そのころはまだ移民研究がそうポピュラーではなく、世界各国の移民政策やデータを取るのも一苦労な時代だった。（逆にいえばそれを集めることができれば論文が書けてしまう時代だったのかもしれないが…）。移民研究を専門とする学術機関もほぼ皆無だったし、インターネットは移民政策やデータなどの情報を提供するまでには成熟していなかった。だからこそ、世界の移民情報をコンパクトにまとめあげたこの本がとっても貴重だったし面白かった。 著者は移民研究を世界に広めるパイオニア的役割を果たしたStephen Castles とMark Miller
