雪印の時も(旧)厚生省の時もそうだったが、 被害にあった人の次に気の毒なのが 現場で一生懸命働いている人たちだ。 もちろん不祥事が原因で会社が倒産して そのために失業する人がでたとしても それは仕方のないことかもしれない。 苦情対応に追われて多忙になるのも 正当な労働契約の範囲内でなら問題はない。 「悪いのは会社であって俺じゃない」 などと川柳を詠んでみたところで、 その会社を選んだのは自分であるからして 少なくともその部分については自分で責任を取るしかない。 ただし責任者や組織そのものに社会的制裁を加えることと その組織に属する一個人の人格を否定することは違う。 責任を負うべき人は必ずいるが、 それは「お客様相談室」の電話口にいる人や 店舗でケーキを売っている人ではない。 集団食中毒事件の時 ちょうど知人が雪印に勤めていた。 連日のように苦情電話で「人殺し」呼ばわりされたという。 一部の