(2)助教法 産業革命以前から庶民のための学校として「慈善学校」が存在していたが、ここではキリスト教の教義や知識を教えていくことを目的としていた。一方、産業革命の時代に新しく設けられた教育機関に、「日曜学校」および「助教学校」があった。 「日曜学校」とは、工場で働いている子どもを対象として日曜日に開校される学校であり、宗教・道徳・読み方を教えた。工場で働く子どもたちが非行化したり、不道徳な言動に陥ったりしないように管理的に教育することが目的であった。1803年には85万人が通学したとされている。 「助教学校」(ベルランカスター方式)とは、平日に行われた学校であり、工場等での労働を強いられていない子どもを対象とした学校であったが、民間団体が宗教的な慈善活動、つまりボランティアとして寄付を集めて運営していた。当初は政府からの資金援助もなかったため、必要な人数の教師を確保できなかった。そこで、児