東日本大震災で甚大な被害が出た福島県いわき市の温泉レジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」のフラガールたちが22日、被災地を含む全国での巡業へ向けて練習を再開した。29人のメンバーの中には、津波で自宅が損壊するなど被災したダンサーもいたが、暗さはない。いわき市は福島第1原発事故の避難区域外だが、風評被害も深刻。全国行脚で、いわき市健在をアピールしていく。 「アロハー!」。29人のフラガールは、はじける笑顔で常磐音楽舞踊学院のレッスン場に現れ、震災以来42日ぶりの再開を抱き合って喜んだ。 本場の米国ハワイ州ホノルルのテレビ局をはじめ約30社のメディアが集まった公開レッスン。カレイナニ早川さん(79)は「生きる喜びに感謝しながら熱く、美しく人生を生きてほしい」と訓示した。約1時間、情熱のこもった彼女たちのフラダンスとタヒチアンダンスを指導し終え、静かに涙をこぼした。「みんなが1期生とダブっ