携帯電話の普及とともに出てきたのが、利用者のマナーの問題。特にバスや電車の車内、レストランなどの屋内で状況に構わず携帯電話で話していると、周囲から冷たい視線を注がれるのは必至だ。それは社会のルールを守っていないという常識的な意味合いもあるが、聞きたくもない人の大声を聞かされることを不快に感じるという人も多いかもしれない。しかし、他人が携帯電話で話している声を不快に思うのは、どうもボリュームの問題だけでもないようだ。 英紙インディペンデントによると、米コーネル大学で心理学を研究するマイケル・ゴールドスタイン助教授と、博士課程に在籍中のローレン・エンバーソンさんは、他人の携帯電話の話し声を不快に感じる仕組みや理由を探る研究を行った。その結果から分かった理由は「会話の半分しか分からないから」。周りで声を聞く人にとって、電話の向こうで話す人が何を話しているかわからないのが、ストレスを感じる要因にな