駐日ガーナ大使が借りた東京都渋谷区内の雑居ビルのフロアが違法なバカラ賭博の会場として使われていたことが、警視庁の調べで分かった。同庁は外務省を通じ、大使に任意の事情聴取を要請する。 警視庁は5日午後11時半過ぎ、同区道玄坂の雑居ビル6階に踏み込み、客にバカラ賭博をさせていた山野井裕之容疑者(35)(板橋区宮本町)ら男女10人を賭博開帳図利容疑で現行犯逮捕した。 逮捕された容疑者の1人は調べに対し、「ガーナ大使館の施設は治外法権で、日本の警察には捕まらないと思った。大使も店に来ていた」などと供述している。 6階部分は2012年9月、前大使が月額約50万円で賃貸借契約を結び、昨年3月、現在のエドモンド・デー大使に名義変更していた。家賃は山野井容疑者らが大使名義で所有者に支払っていた。同庁では、12年10月から賭博を続け、約2億円を売り上げたとみている。