コーヒーは先物取引なので、1976年を待たずして、霜害のニュースを受けてコーヒー豆の価格は一気に高騰。5倍まで価格が跳ね上がりました。最大の生産国であるブラジルでのダメージから、大幅な供給減が予測されたのです。結果としてやはり、1976年の生産量は半分に落ち込みました。 近年も毎年発生する異常気象の影響などにより、収穫量と価格が常に変動しています。 加えて、もちろん輸入品ですから、最近進んでいるドル高円安といった為替相場の影響も受けます。円安により日本の購買力は落ち込んでおり、今後が不安視されるでしょう。 アラビカ種はサビ病に弱い 話をコーヒー栽培に戻すと、コーヒーノキも生き物ですから、自然災害とは別に、病気のリスクがあります。 もっとも恐れられている病気が「サビ病」です。サビ病は、カビの一種である「コーヒーサビ病菌」による伝染病。サビ病にかかると、コーヒーノキの葉にオレンジ色の斑点が広が