☆世界で一番甘い化合物(1) 拙著「有機化学美術館へようこそ」では、口絵ページに「有機化学ギネスブック」というコーナーを置いてみました。最も大きな炭素環、最も丈夫な合成繊維などいくつか化学の世界のワールドレコードを取り上げましたが、いくつかこのコーナーに関して質問も受けています。今回はそのひとつ、「最も甘い化合物」について解説してみましょう。 甘い化合物の代表といえば、言うまでもなく糖類です。糖は体内に取り込まれるとすぐに燃やされ、効率のよいエネルギー源となります。この大事な化合物を積極的に取り入れるため、糖を食べると快い味を感じるように生命は進化したと見てよいでしょう。実際、体内のイオンバランスを整える食塩、タンパク質の原料であるアミノ酸、DNAやRNAの原料となる核酸類など、人間が生きるために必要な化合物には食べると美味しいものが少なくありません。 甘い化合物の代表、砂糖(スクロース)
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