自分のベッドを恋しがる男の子、大事にしていたお人形をなくして寂しがる女の子、眠ることが怖くなかったあの頃に戻れる夢をみる子。 シリアの内戦が始まってほぼ5年。200万人以上の子どもたちが戦争を避けて、国外や国境付近へと逃げている。友だちも、家も、安らぎを与えてくれるベッドも故郷に残したままだ。 それでも毎日夜は訪れる。安心して眠る場所を失った子どもたちはどこでどんな風に寝ているのだろう?かつてあったものがすべてなくなってしまった今、こうした子どもたちがどこで寝泊まりしているかを報道カメラマンのマグナス・ウェンマンが撮影した写真が公開されていた。 マグナス・ウェンマンは、世界報道写真コンテスト2部門、スウェーデンの写真家コンテスト4部門の優勝者。彼は今年、ヨーロッパ中を旅して、いくつもの難民キャンプでたくさんの難民たちと出会った。夜が来たときの子どもたちの話は尽きることはなく、まさに生々しい